実は・・・。
今年2月、キューバへ行ってきた。
最近久しぶりに会う人からも
「キューバ長く行ってたよね。」などと言われる。
実際に現地に滞在してたのは９日間。
帰国してからも撮りためた写真をインスタに投稿してたんで
多くの人に長期で行っていたと思われたようだ。
「なんで、キューバなん？」
「危なくないん？」
だいたい聞かれる。
きっかけは映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」。
2000年に日本で公開され大ヒット。
そのアルバムも大ヒット。
今も続編の「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・アディオス」が公開中だ。
（早く観に行かなくては、でもブログ書かなきゃ）
この映画を観て、アルバムを繰り返し聞いて、
いつかキューバへ行こうと心に決めていた。
あれから18年経った今年、
あらためて「今しかないんじゃないか」と思いたって、
キューバという国についてもう一度調べた。
「革命の国キューバ」
「音楽とダンスの国キューバ」
「オーガニック先進国キューバ」
「医学大国キューバ」
「ヴィンテージカーが現役で走る国キューバ」
何かと注目されている。
日本で有名なのは革命家チェ・ゲバラ。
ファッションのアイコンとして若い世代にも知られている。
何をした人かは知らない若者も多いようだが。
僕の年だと指導者フィデル・カストロが印象強い。
（ちなみにキューバ国内では尊敬されているトップはホセ・マルティ）
（現地の発音的には「キューバ」より「クーバ」のが近い）
（どうでもいいが、CubaとCobaの発音も近い^ ^;）
そして最終的にキューバへの渡航を決定づけたのは
社会主義国であり、教育と医療が無償であること。
特に教育は大学5年まで無償で受けられる。
学ぶ姿勢や目的も日本とキューバを比べるとずいぶん違うだろうと思う。
日本でのほぼ学歴を求めたような受験勉強と高額な学費。
生まれる教育格差。
一人の子供を大学や専門学校まで卒業させるには何千万もの費用がかかる。
学業というものはそもそも人生の選択肢を広げるためのものだと思うが
わが国ではむしろ狭めてしまっているようにも見える。
教育だけでなくキューバを参考にできる部分は多々ある。
細かくはまたおいおい書いていこうかと思う。
ここでちょっとずれるようでずれない話。
僕が某ジュエリー学校を18年で辞めた理由。
簡単にゆうと
高額な学費に対する教育の質と学生の質のバランスが崩れてきたから。
昔は「学校に入るのは簡単だが、卒業するのは難関」
というのがこの学校の売り文句でもあった。
卒業することがステイタスともなっていた。
しかし、少子化が問題となっている今
学校自体の生き残りにも関わってくる問題となった。
収益はやはり学費。
できる限り学生を確保するため、評価も甘くし、
とにかく卒業年度まで引っ張る。
クラスも減り講師も余り始める。
結果、
非常勤講師から契約が切られていく。
現場で活躍しているクリエイターからリアルな話が聞けなくなるということになる。
挙げ句の果てには「学生はお客様」と経営陣が言い出す始末。
だったら大事にするやり方が違うだろうと。
もはや学ぶ場ではなくなっている。
専門学校は技術までは教えられても
一人の社会人として生き抜く術まではなかなか教えられない。
学生の方も社会経験がない分リアルさがなく、本格的に学ぼうという姿勢にはなりづらい。
（社会人経験者もいるので全員ではないが）
せっかく就職が決まっても1年以内に辞めてしまい、
業界までも離れていく卒業生も少なくない。
それでも卒業後すぐに独立したり、
中には会社を辞め独立していく卒業生もいる。
しかし、現実は厳しい。
それで食べていけるのはやはりひとにぎり。
実社会で必要な技術以外の部分。
コミュニケーション力やプロモーションの仕方、
SNSの使い分け、マーケティングなど。
技術が長けていても結局生きていくには
ヒトと関わることがもっとも大事になってくる。
その部分を自身の創作活動を続けながらも
学べる環境を作りたいと思った。
そこから同じ思いをもった仲間と
「稼げるクリエイターを育てる学校」を立ち上げようとなったわけである。
それがCREA/Me（クリーム）。
しかしCREA/Meに来て欲しいと思う若手クリエイターは
日々の生活のために自転車操業、お金も時間もやはりない。
必要性は納得してくれるのだが、なかなか難しい。
「学費タダ」ならくる？
というタイミングでキューバの教育無償制度である。
そんな国をやはりこの目で見たくなった。
空気を感じたくなって
キューバを目指した。
