3年前に浪速区の桜川という場所ではじまった「CREA/Me」というクリエイターと共に学び合う学校は、今やオンラインサロンに形を変え、その学びあいを進化させている。
なぜ、今こんなにネコも杓子も「オンラインサロンだ、コミュニティつくりだ」と叫ぶのか、感度の鋭い人たちは、もうすぐ来るであろうここ2,3年の波に気がつきはじめている。
それはつまり、「待つ未来」ではなく「自分たちで創る未来」、「大言壮語」ではなく「有言実行」、「大は小をかねる」ではなく「窮鼠猫をかむ」、「考える」より「感じる」とも実はイコールだったりする。
事実この場所では、SNSを勉強する会だったり、勝手にプロジェクトを立ち上げたり、雑談する場所だったり、飲んで相談にのる企画だったり、単に読んだ本を良いからシェアするコンテンツだったり、応援するコンテンツだったり、告知だったり、情報のシェアだったり様々なコンテンツが勝手に立ち上がり行われていく
CREA/Meがオンラインサロンに取り組む理由は簡単で、ひとつは「全国の同じ思いの人たちをつなぐ手段。」
それは文字通り全国で、日本だけにとどまらないし、世代も性別も関係ない。
地方や都市や日本や海外というものは、地理上の物理的な区分けでしかなく、ネチズンというネット市民という考えに基づくとそこに隔たりは何もなく、人単位の思いややりたいこと、自分たちで創造する未来がある。
地球儀上の形式的な地図ではなく、それぞれの価値観に沿った新たな地図をコミュニティは出現させる。
しかもその地図はリアルタイムでアップデートされ続ける。
ふたつめは「広義の意味での「教育」のアップデート。」
CREA/Meet up(クリーミー)と題されたオンラインサロンは、CREA/Meのアップデート版であり、さらにいうといまだ昔ながらの技術と価値観を教え続ける学校や専門学校のアップデート版だ。
ここには、その時々の節目となるイベントやコンテンツ、講義は準備されているものの、明確な卒業もなければ時間割もない。
それを取捨選択するのも個人の主観にゆだねられ、ここをどんな場にするかここで何をするかもその人自身にゆだねられる。
ガチ参加もゆる参加もロム専もいったりきたりするし、教える側が学び、学ぶ側が教えることを体験したりもする。
白か黒かという二者択一を問い、いまだ色濃くある価値観の中で、グレーを許容するというオルタナティブな空気感がある。
そしてそのグレーな価値観は、いまやいい意味で様々な人の心に侵食していってる。
所有したものをシェアするシェアリングエコノミー、家族というものを血の繋がりだけに限定しない拡張型家族、国籍を持ちながら家を持たずに旅するように暮らすアドレスホッパー、気分次第の働く場所を選ばないモバイルボヘミアン、そしてプライベートやビジネスの境界線もゆるく溶け出している。
それらを支えているのがソーシャルメディアを筆頭としたインフラだ。これらのツールが、ピアツーピアの関係性を実現させ、何者でもなかった人がこの瞬間からスターになる世界を実現させている。
そしてそんなソーシャルメディアが広がった現代は、人の帰属意識をより強くした。
オンラインサロンに入る、コミュニティに属するという考えは、選択の自由はあれど、本来の求めているはずの「自由」という意味からすると逆の何かの枠組みを強いる行為であり、一見お金を払いながら不自由を買っているかに見える。
会社に属するというのにも本当は近いのかもしれない。(こちらはお金をもらえるが)
最近はそういうものを宗教だの、社畜だのと叩き揶揄する風潮があるが、それはそう感じる人もいるという属性の問題で、個人的には会社ほど実は自由にできる場所はないし、コミュニティほど自由に学べる環境はないと思っている。
それよりも昨今はフリーランスの方がしんどそうで生きづらそうだし、一人で孤軍奮闘するためには肥大化させた虚栄心を撒き散らし、おれはいけてる、俺はすごいんだと叫び続けてるから、あ〜この人はもっと自分に正直に生きればいいのになと思わずにはいられない。
結論として、これだけの情報化社会において、日々あふれる情報の洪水を当事者として取捨選択していくために、人はコミュニティに属するのではないかと強く思う。もはや情報そのものやモノに価値があるのではなく、どこの誰がそれを言うかを人は一番に信用しはじめそれを自分自身で取捨選択している。
うすっぺらい数だけ集めたインフルエンサーも、今おいしいことだけ書きまくってあおるインチキコンサルも、そんなものとっくに化けの皮がはがれているのに、たった一人でがんばる一部の人たちは、セーフティネットが何もなければ、そんなことにも簡単に騙されてしまう。
もしくは、反抗など実は何もするもののない現代の中で、メインストリームも何もないからカウンターカルチャーもあったもんじゃない現代の中で、実は俺って他とは違う社会の反逆児感をだすためには、悩みをつくりだし、それを憂い、叩く理由など自分の半径に関係ない何かを叩きそれを撒き散らし、結果うまい話にころっと騙される餌食でしかなく、そんなものは反抗でもパンクでもロックでもなんでもないことにそろそろ気がつく時だ。
もっと単純に、自分たちの足元を見渡して
「ヒトは誰かに喜ばれたいし、誰かに必要とされたい」
そういう本能的な性質に由来し、愚直にそれらを小さな規模でも行うことこそ、手をのばせばなんでもあり実は幸福な渦中の現代におけるパンクでありロックであり反抗だ。
ともすれば偽善、ともすれば犠牲、ともすれば安請け合い、そう呼ばれるものをデザインしなおす、クリエイティブする、そんなソーシャルエンターテイメントをどんどん実現するために自分自身とこの「CREA/Meet up」というコミュニティは存在する。
モノから顧客、顧客から人、そして今時代はオンラインとオフラインをつなぐものを大切にするという時代に来ている。
オンラインとオフラインをなめらかにまたぐ役割をまさにオンラインサロンは担っているし、コミュニティは担っている。
これからのマーケティングの主軸はそのなめらかにまたぐ接点にしか存在しえない。
おかげさまで、CREA/Meetupは、先月は16名、今月は29になり、月ごとに10人以上の人たちが参加してくれて、なおどんどん増え続けている。このコミュニティが100人を超えた時に「あ〜そういうことか」と膝をうつ瞬間があらわれるはずだ。
小さな蟻でも巨象を倒すかもしれない、その瞬間、その景色を共に創りましょう。
http://www.creame-dep.com/salon/
<参考>